蒲公英 ~癒しと生命力の花~

日記ブログ。たまに短編小説を発表。長編小説(別サイト)連載時は更新通知ブログと化す。

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【日記】微修正終了 

( 2009/08/31 18:44 ) Category 日記/世迷い言 | CM(12)

エントリーした3作品の微修正おわりました。
算用数字→漢数字。
視点のぶれの微修正。
不満は残るけど、全部は直せない(^^;
コメントのお返事は、明日しますね。
では。
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【日記】微修正 

( 2009/08/28 18:17 ) Category 日記/世迷い言 | CM(14)

一昨日の日記で告知したように、私、アルファポリス 第二回ファンタジー大賞にエントリーしました。
「炎のキース」と「風の向くまま」はテキスト量が少なく、微修正もあっという間に終わりました。
しかし、「炎のキース 2」の微修正がまだ半分も終わっていません。
当初、「算用数字を漢数字に」すること以外は微修正しないつもりだったのに、あちこち気になりだして手を加えているのも原因のひとつです。
もちろん、作品の雰囲気が変わってしまうような手の加え方はしていないのですが……。
とにかく、9月1日を迎える前に間に合わせねば。

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ナジア・ハンター 目次 

( 2009/08/27 12:05 ) Category ナジア・ハンター | コメント(-)

ナジア・ハンター
このコンテンツはホームページに移動しました。(2009/10/09)

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【告知】すべりこみですが 

( 2009/08/26 18:34 ) Category 日記/世迷い言 | CM(14)

アルファポリス 第2回ファンタジー小説大賞が開催されます。
エントリー受付締切はこの8月末日まで。
選考は9月1日から末日までの1か月間です。
(※細かい修正、8月31日までにやっとかなきゃ!)

私は少し前に「FC2小説」においても「小説家になろう」においても作品の公開を取りやめ、後者はIDも削除しました。
今、作品を置いてあるのはこのFC2ブログだけです。
(例外としては、詩を何編かYahoo!ブログでも気紛れに書いていますが)

今回、アルファポリスのWebコンテンツ大賞にエントリーすることにしました。
「炎のキース」
「風の向くまま」
「炎のキース 2」
以上の三作品です。

「炎のキース 3」も加えようかと迷いましたが、それはまたの機会ということで。

冒頭に示したリンク先に、第1回の選考内容へのリンクがありますが、私も読んだことのある素晴らしい作品群が落選しています。
第1回大賞受賞作は私などから見たらどこにも非の打ち所のない完成品です。

全く勝算のない挑戦であることは最初から百も承知の上で、無謀にもエントリーいたします。
結果はどうあれ、少しでも読者が増えるといいなと思っておりますので^^

選考期間中も、今書きたいと思っているものに全力を注ぐつもりです。
手始めに、以前キリリクの形で発表した「ナジア・ハンター」の続編をアップする予定で、今書き始めています。
応援いただければ嬉しいです^^

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【FC2トラックバックテーマ】第799回「誕生日の過ごし方。」 

( 2009/08/26 08:29 ) Category 日記/世迷い言 | CM(15)

FC2トラックバックテーマ  第799回「誕生日の過ごし方。」



もうアレです。私くらいの年齢になると、誕生日忘れてます。
……なんちゃって。今日、その日ぢゃんw
またひとつ若返った(笑)
子供が生まれてから……自分の誕生日にケーキだなんてこともなくなりましたねw
成長もなく無駄にトシを重ねているような焦りだけが募っていく (ーー;

ただ、ブログをやってると、(請求もしていないのに)仲間の方々から思わぬ頂き物をすることもありまして、まさに今舞い上がって喜んでおります♪

 
 
img_744243_20874465_0.jpg
ひつじの桜子さんのブログ趣味とみんな友達にて
小宇宙さんに描いていただきました!
ありがとうございます!!

拙作「夕映えと日焼けの頃」の登場人物、愛音さんです♪
小宇宙さんは、モデルとなった愛音さんをご存知ではありませんが、
私の文章だけでここまでイメージしてくださいました。



1872301_1512543816.jpg
★胡姫の徒然★の胡姫さんからも、8月生まれ向けイラストを頂きましたよ♪
胡姫さん、メッセージありがとうございましたm(_ _)m
▼追記(18歳未満閲覧危険……嘘ですよ♪)▼
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【日記】おめでとう中京大中京! 

( 2009/08/24 18:35 ) Category 日記/世迷い言 | CM(4)

おめでとう中京大中京!
高校野球の話題です。
やはり地元の高校が優勝するとテンションあがります。
しかも10対9という大接戦。
中盤までは楽勝パターンだったようですが、終わってみれば辛勝。
相手、新潟の日本文理の打線も強かった!

もう少しで愛知VS岐阜というどっちも応援したくなる決勝戦になるところでした。

うーん。リアルタイムで見たかったなぁ(^^;

地元以外では、花巻東の菊地雄星くんが背中に痛みを抱えながらも登板し、打たれたけれども全力プレーで魅せてくれました。
結果はともあれ、彼こそが今大会No.1投手であったことは間違いありません。
怪我を治し、プロでその勇姿を見せてくれるのかな?^^

甲子園に出場できた高校もできなかった高校も、選手の皆さん、お疲れさまでした。
次の優勝候補は帝京かな?
いや、出場校全てが優勝候補ですね。
……クサイ? くさくてもいいのだ(^^;
2年生以下の皆さん、来年もがんばってください!

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【ボツエピソード】スレッジ2・第32話 

( 2009/08/21 18:31 ) Category 設定/キャラ紹介 | CM(0)

スレッジ・チェイサー第2シーズンにおいて、終盤の展開はさんざん迷いました。
先日完結編をアップしましたが、それは二通り考えたうちの一方のパターンを微修正したものです。
ここでは、もう一方のパターンがどんな風だったかをお見せしようと思います。

読み返してみるとやはりこちらのパターンは発表したものより随分ひどい出来です(^^;
では、ボツにした方のあらすじと、訂正前の32話の全文をのせておきます。





まず、予備知識として。

この世界は近未来の地球のパラレルワールドのようなものだと思ってください。
ネオ・ジップは都市名でして、ザップ国というのがスレッジたちが所属する国家の名前です。
ネオ・ジップは震災まではザップ国の首都だったけど震災後は遷都されており、現在は地方都市のひとつという位置付けになっています。
五大国連合という国際機関があり、そこにはザップ国は含まれていません。
ザップ国を含む世界の国々は、五大国連合によって貿易には口出されるわ、軍事費にも口出されるわでいろいろと牛耳られています。
そんな状況に、ペイジは大きな不満を感じていました。

以上は、どちらのパターンにも共通する設定です。

2009年8月24日追記:
以下、発表済みの本編とは違う展開なのでネタバレというわけではありませんが、本編を読んでからご覧になった方がいいかも。どうしても、というわけではありませんが。

実は、マーチン・デービス大尉が中央情報局を裏切り、ペイジ側につくという展開を用意していました。
異星人による技術の存在を証明するためスレッジが捕獲・機能停止させた《ダークパペット》が実は生きていて、マーチンは《ダークパペット》を通じてペイジと連絡を取り合い、「強いザップ国」を実現するという野望に目覚めてしまうのです。
ダフネとスレッジは“被験体”たちを味方に引き入れて分担し、一方は取引現場でペイジたちと、他方は研究所でマーチンたちと戦うことになります。
その過程で何人かの犠牲が出て、ダフネは一旦自在空に連れ去られます。
マークとカナが戦闘不能となり、スレッジ側で戦えるのは、右脚の折れたスレッジと、ミリィとユキの三人だけとなってしまいますが、彼らはダフネ奪還のため自在空へと飛び込んでいきます。

一旦この展開で書き上げた私は、どうしてもこのまま発表する気になれませんでした。
バレリーは殺され、“被験体”たちも一人残らず戦死してしまいますが、その割に盛り上がりに欠けるのです。
悲惨さも希薄ならエンターテインメント性も皆無なので、落ち込んでおりました。
こういうと読者様には失礼かとは思いますが、すでに発表した方も決して完全に納得できる仕上がりというわけにはいきませんでした。
まだまだ、修業が足りません、私……。
次こそ、がんばります!


ここから下は、ボツにした方の32話の全文です。

 人の手を模した無機質な黒い手が受話器を掴んでいる。
「はい、ジョンソンです。いえ、問題ありません。八十七番は覚醒しました。ルーデル研究員によれば、会話訓練は本日中に完了するとのことです」
 黒い手の持ち主が受話器を置く。同じ色の胴体、同じ色の足。その足下には、本来の声の持ち主が横たわっていた。
 デイビッド・ジョンソンの声色で話し終えたのは《ダークパペット》である。内線による通話を終えた《ダークパペット》は無機質なカメラアイをダフネに向けた。
 一方、ダフネは別の《ダークパペット》に背後から抱きすくめられたまま動けずにいる。
 地下六階は壊滅的な惨状を呈している。ダフネ以外のクローンたちは覚醒プロセスを経ることなくシリンダーを割られ、ついに目を開ける機会を得られぬまま床に転がってしまっていた。床に転がっているクローンは八十九体。九体のクローンが忽然と消えてしまっていた。
「必要なのはフィールド能力を持つクローンだけなのでね。ここのシリンダーを割ったことで残り九十八体の《ダークパペット》も覚醒し、私の頼もしい軍隊に加えられた」
 呟く《ダークパペット》の声はデイビッド・ジョンソンのものからペイジ中佐のものへと変わっていた。
「今回の作戦にあたり、最高のフィールド中和能力を発揮する《ダークパペット》を投入した。これにはさすがの貴様と言えども手も足も出ないようだな。脆い肉体があだとなり、貴様が抵抗する術は最早ない。我々としては、貴様が宿る個体が持つ能力は喉から手が出るほど欲しい。貴様には催眠術は効かないからな。是非、自発的に協力を――」
「断る」
 ダフネの即答に、シニカルな仕草で手を広げる《ダークパペット》。
「スレッジが聞いたら何と言うかな。目覚めたばかりの二歳半の生命を惜しげもなく捨てさせると言うのかね」
「その二歳半の生命を八十九人分も奪っておいて勝手なことを抜かすな」
 地下六階に男の声が響き渡り、ダフネを羽交い締めにしていた《ダークパペット》が倒れた。
 ペイジ中佐の声を持つ《ダークパペット》がエレベーターホール側を振り向くと、そこにはボブとアルバートに両脇を支えられたスレッジの姿があった。スレッジの手にはブラストライフルがあり、銃口の方向はいま倒した《ダークパペット》を正確に狙っている。
 二射、三射。首がもげ、手足ももげて火花を散らす《ダークパペット》は、完全に機能停止してしまった。
 連射中のスレッジの背後から現れたランディが、やはりブラストライフルで警告もなくペイジ中佐を撃つ。
 しかし、光線はペイジ中佐の眼前で放射状に拡散してしまった。
「ほう、ヘルマンというのはあなどれん男だ。貴様等“被験体”に地下六階入室許可を与えた上でこちらに残しておくとは」
 ペイジ中佐の声を持つ《ダークパペット》の姿が薄れていく。
「逃がすか――」
 駆け出そうとしてよろけるスレッジを、ボブとアルバートが支え直した。
 そんな彼らに、次第に薄れつつも冷笑めいた響きを含むペイジの声が降りかかる。
「いいことを教えてやろう。今頃取引相手が、貴様等“被験体”の仲間に向かって自爆テロを敢行している頃だよ。……貴様等にも置き土産をやる」
 《ダークパペット》の胴体側面を覆っていた蓋状のものが左右に開き、その中から人間の拳よりやや大きな楕円形の物体が複数個落ちてきた。それらは硬い音を立て、床に散らばる。表面がごつごつした、“パイナップル”の別称を持つその物体群は――
「手榴弾だっ。全員同調しろ」
 スレッジの叫びと共に、《ダークパペット》の姿が掻き消えた。
 虹色の膜が“パイナップル”を覆う。
 内部で荒れ狂う爆発と轟音を完璧に遮断し、膜が白濁する。

 地下六階を静寂が支配したのはまばたき一回に満たない程度の時間でしかなかった。
「スレッジさん、ハンナたちが――」
 アルバートが焦った声を出す。
「わかってる。行くぞ、ダフネ」
「いいえ、主様。取引現場には、まずはあたしとボブとランディで向かいます。主様とユキとアルバートのお三方には先に済ませておいていただきたいことがあります」
 ダフネの返事をスレッジは訝った。
「ユキ? 彼女のフィールド能力はもうなくなったんだろう」
「増幅する相手を消耗させすぎないよう、ブレーキがかかるように設定しておいたのです。詳しくお伝えする時間がとれず、彼女には危険な目に遭わせてしまいました」
 ボブが遠慮がちに話しかけてきた。
「スレッジさん、聞いてください」
「ん?」
「キムとハンナのことです。あいつらはジャックとクレアの復讐をしたいんじゃない。手に入れた強大な力を使いたいだけなんです」
「……」
 スレッジの沈黙をどう受け取ったのか、ボブは弁解するように言葉を続けた。
「僕の接触テレパシーは一日一回、昨日はたまたま二回だったけど、しょっちゅう発動するものじゃありません。でも、あの二人の考えていることは触らなくても判ります」
「だからどうだと言うんだ。助けなくてもいいのか」
「いえ、そうじゃありません!」
 ボブは意外に強く否定してきた。
「取引現場には他の“被験体”仲間も五人いますし。そうじゃなくて、あいつらは助けてもらおうなんて思っていないかも知れない。ペイジ中佐には何の恩義も感じていないけれど、ペイジに喜んで力を貸す可能性さえある。だから気をつけて欲しいんです」
「……だとさ、ダフネ。中央情報局なら俺たちが連絡するまでもなく、取引が前倒しされた情報くらい掴んでいるだろう。取引現場にはデジルたちが向かっている可能性もある。デジルたちのこと、頼んだぜ」
「お任せください、主様」
「ち、ちょっと待て、ダフネ」
 真正面から見つめてくるダフネと目が合ったスレッジは視線を泳がせ、ボブに話しかける。
「おいボブ、お前たちの制服余ってないか。ダフネをこの格好のままで行かせるわけにはいかん」
「生まれたままの姿ではまずいのですか。地球人とは不便ですね」
「……」
 やはりダフネはこのまま行くつもりだったようだ。ダフネによる宿主たるクローンへの教育にどこまで期待するべきか。スレッジは頭を抱えた。
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【日記】忌憚ないご意見を頂くこと 

( 2009/08/20 19:10 ) Category 日記/世迷い言 | CM(9)

色んな考え方がありますが、私は創作小説ブログを運営するにあたって、コメントをいただけることは宝だと考えています。
ネットで公開している以上、読者様のコメントがたとえ批判的な内容であっても、次回作の質を向上させるための肥やしとなると思っています。

ただし。
匿名性の高いネットではありますが、初めてコメントを書き込むにあたっては、日常生活において初対面の人と話す程度の礼儀は必要だと思っています。
稀に、「ネットとリアルは別物。あなたの常識を押し付けるな」と仰る方もいます。そういう方は私とは相容れません。永遠に平行線です、あしからずw

読者の数だけ感想があることでしょう。
その感想をわざわざ書き込んでいただけるということは、少なくともとてもたくさんあるネット小説の中から私の作品を選び、読んでくださったということ。
とても幸せなことです。
しかし残念なことに私は短気です。
エロやスパム以外のコメントは滅多なことでは削除するつもりはありませんが、コメントの内容に不快感を覚えた時にはそれなりの対応をいたします。

もちろん、「批判コメント=失礼なコメント」というわけでは絶対にありません。
そこだけは誤解なきよう。

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【番外編】 肝試し(学園キース 1) 

( 2009/08/18 18:32 ) Category キース番外編 | CM(13)

 林鈴(リンベル)学園は明日から夏休み。正門から出てきた男子生徒がふたり、並んで下校している。
 片方の生徒は大きめの瞳がくるくるとよく動く、好奇心の塊のような少年。今どきの高校生にしては珍しく、可愛らしいとさえ表現したくなるような雰囲気を持っているが、その表情と癖のある髪の毛がよくマッチしている。
 その隣を歩いているもう一方の生徒は彼より頭ひとつ背が高い。彼は相棒を見上げ、声をかけた。
「今夜は現地集合だよね。で、誰を誘ったのさ、キース」
 名を呼ばれ、静かに視線を向ける。
 彼の名はキース。成績優秀、スポーツ万能の彼は身に纏う雰囲気と整った顔立ちとが相俟って、一部の女子生徒から王子と呼ばれており、学内にはファンクラブさえ設置されているという。財閥の御曹司と言われたら誰もが納得するだろうが、ごく平均的な家庭で暮らしている。
「それを先に言ったら面白くないぜ。楽しみにしてろ、バレグ」
 粗野な言葉遣いがミスマッチだが、キースにとってはこの状態が自然なのだ。今のところ、バレグをはじめとする何人かの幼馴染みの前でだけ、彼は本来のキースとして振る舞う。
「ちょっと待て。キースの言う楽しみって、いつも心臓に悪い内容ばっかりじゃないか。ヒントだけでも」
「多少のゲストはいるけど、ほとんど同じクラスの連中」
「なんか、思ったより大人数っぽいね。で? ヒント、それだけ?」
「今夜になれば嫌でもわかるさ」
「ちぇーっ。キースのケーチ」
 その言葉に歯を剥き出して笑うキース。
「う。ファンクラブの女の子たち、キースのこの野生児っぽい表情を見ても王子って呼ぶのかなあ……」



 時は流れて深夜十二時。
 林鈴学園の正門前に立ったバレグ。彼は通用口が開いているのを気にしつつ、門を背にしてキースの到着を待った。
「むう。時間ぴったりなのに、やっぱり僕が一番乗りかあ。キースの奴、一体誰を何人呼んだんだろ――むぐっ」
 一瞬の出来事だった。
 バレグは口を塞がれ、通用口から学園内に引きずり込まれてしまったのだ。
 仰向けに転がされ、恐怖に震えるバレグに、女の声が話しかけてきた。
「しっ! 落ち着け、馬鹿バレグ。こんな時間に外をうろついてるのがバレたら、親や教師に言い訳できないだろ」
 暗闇の中、がくがくと首を縦に振るバレグに気付いた女は、彼の口から手を離す。
「その声――スーチェ!?」
「だから静かにしろって!」

 ――ごつん。

 押し黙ったバレグは、懐中電灯で照らされた。彼のすぐ横に立つ少女の姿も同様に照らされている。
 バレグとほぼ同じ背丈のポニーテールの少女だ。整った顔立ちをしているが、身に纏う落ち着いた雰囲気のせいか、遠目には美少年のように見えることもある。握り締めた拳には撃ち終えた直後の拳銃に等しい凶暴さが込められており、バレグを殴りつけた少女、スーチェであることを雄弁に物語っていた。
「よお。時間通りじゃねーか、バレグ」
 キースが手に持った懐中電灯がバレグたちを照らしていたのだ。スーチェの拳によって拵えられた見事なたんこぶが、懐中電灯の光を綺麗に反射していた。
「まあ、綺麗♪」
 キースの隣に、腰まで伸びた長い髪を持つ少女が立っている。
 彼女の輝く笑顔は暗闇の中にあってさえ周囲に虹色の星をふりまいている。学園の花々の中にあってさえ一際目立つ白百合。この学園の男子生徒であれば、いや、女子生徒であっても知らない者はいないと思われる大輪の花。キースの隣にいるのはそういう少女なのだ。
「いってー。なんだよエマーユまで。あの優しかったエマーユはどこに……。すっかりキースの悪影響に染まっちゃって」
 長髪の美少女、エマーユがバレグのそばにしゃがみこむ。
「ごめんごめん、バレグ、大丈夫?」
 苦笑してバレグのたんこぶに手を伸ばすエマーユの背後から、キースとスーチェが見下ろしている。
「放っときな、エマーユ。男のくせにたんこぶひとつで大袈裟なんだよ、バレグは」
「感謝しろ、バレグ。今日もスーチェとの親交が深まったじゃねえか」
「どーゆー感覚してんのさ、キースはっ。いてて」
「いたいのいたいの、とんでけー♪」
 ひとりだけ明らかにテンションの違うエマーユ。バレグはため息をついた。



 立ち上がったバレグは気を落ち着かせ、服に付いた土埃を払いながらキースに問い質した。
「この4人で決行するの? でも、スーチェはともかくエマーユには危ないんじゃない? ドレン校長の不正を暴くなんて」
「スーチェはともかくってなんだよ、バレグ――」
 バレグに食ってかかるスーチェを手で制し、キースはにやりと笑った。
「肝試しだ」
「は?」
「聞こえなかったか。き・も・だ・め・し」
「あの、もしもし?」
 エマーユがにこにこと笑う。
「楽しみー♪」
 その様子を横目で見つつ、スーチェが無愛想にバレグに説明する。
「物わかりの悪い奴だな、バレグ。キースは最初から肝試しをするつもりで私たちを集めたのさ。いつものようにかつがれたんだよ、お前は」
 能面のように表情が消えていたバレグだったが、我に返ると頬を膨らます。
「最初っからそう言えばいいじゃないかっ。大体キースはいつもいつも」
「いつもいつも同じ手口に引っ掛かる奴が悪い。学習しろ。ま、さすがの俺にも罪悪感があるからな。だから今日はお前のためにスーチェを呼んだのさ」
「おいキース。さっきから聞いてりゃ……。私はバレグのエサか。逆ならまだわからんでもないが」
「あら、やっぱりそうなの?」
 エマーユの絶妙なツッコミに、スーチェは一瞬固まり、次いで頬に赤みが差す。
 口許に笑みをはり付け、キースが高らかに宣言した。
「今夜はゲストにいろいろ仕込んでもらってる。俺も内容は知らないぜ。コースは校舎の間を抜けて裏門までだ。肝試し、スタート!」



 先にスタートしたバレグ&スーチェチームが裏門に到着した後、すぐにキース&エマーユチームも到着した。たっぷりと時間差をあけてスタートしたはずなのに。
「ううむ。もっとエマーユが怖がって俺に抱きついてくるシチュエーションを期待したんだがな」
「うふふ。こんな肝試しじゃなくっても」
 バカップルぶり全開の会話を交わす二人は、先に到着した二人を見下ろして絶句した。
「ほらスーチェ。もう大丈夫だから」
 しゃがみこみ、肩を震わせているのはポニーテールの少女。その背を優しく撫でているのは癖毛の少年だったのだ。
「うぇ。ひっく」
 まさに、事実は小説よりも奇なり。

~「肝試し」 完~


あとがき
キースシリーズのセルフパロディです。
マイルド風味な学園物テイストでw
今回は学園物第一弾ということで、あまり飛ばしすぎないよう気をつけましたが……。
第二弾以降があるのかどうかについては不明(^^;
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【日記】カーエアコンご臨終 

( 2009/08/17 12:18 ) Category 日記/世迷い言 | CM(6)

カーエアコンって、クーラーガスの補充程度なら一万円以内で直るけど、コンプレッサがいかれて交換修理しなければならない場合、車種にもよるけど1500ccクラスの国産乗用車なら五~六万円(故障の程度によっては十万円以上)かかるのです。
金額は目安ですし、使用状態にもよります。
ディーラーに依頼すれば上記の金額より割高になるでしょうけれども純正品を使ってもらえる可能性が高いと思います。

我が家の愛車(H3年式のおじいさん車)、コンプレッサがご臨終でした。
盆休みの直前になんたること。
そこらのカー用品店じゃ直らないし、休み無く営業している民間車検工場なんかだと工賃高めだし、どのみち部品が盆明けまで入らないし。
ばたばたと慌てふためいておりました。
私、ものぐさなサンデードライバーでございます。
普段の点検不足を痛感しましたが、盆休みの最中子供たちを家に押し込めておくわけにもいかず(^^;

名古屋近郊に住んでいながら伊勢志摩への一泊旅行というコンパクトな外出となりましたが、電車を使って行って参りました。
特にどうということのない日記です(いつものことながら)。
それでも見てやろうと仰る方は追記へ。

 

一日目/下の子。
賢島エスパーニャクルーズ。
遊覧船「エスペランサ」号舳先にて。

VFSH0101_2.jpg
一日目/上の子。
志摩マリンランドにて。
角質を食べに来る「ドクターフィッシュ」です。
上の子の手はきれいなのか、あまり魚が寄りつかず。
私が手を入れたらそれはもう凄いことになりました(^^;

VFSH0117_2.jpg
二日目/志摩スペイン村「パルケ・エスパーニャ」にて。
「氷の城」の中にあった氷のベッドです。
マイナス30度の世界。外は暑いけど、長居できませんでした(^^;

VFSH0123.jpg
帰宅後/わしの手。
「氷の城」に繰り返し入場するためのスタンプ。
洗った程度では2~3日消えないペイントシールですが、
この後セロテープで剥がしました(^^)



いやー、実は下の子が妻の腹の中にいる頃にも、上の子を連れてスペイン村で遊んだことがあるのです。
上の子はスペイン村について、おぼろげな記憶が残っていますがはっきり覚えているわけではありません。
あの時は吊り下げ型ジェットコースター「ピレネー」に乗りましたよ、私。
ええ、他のカップルや家族連れに混じって、私ひとりで(^^;
※ピレネーがどんなアトラクションなのかご存知ない方で、興味のある方はこちら参照
あれから十年。
今回、私は上の子と一緒に張り切って「ピレネー」に乗るつもりでした。
前回、幼稚園の年中さんだった上の子は「ピレネー」に乗りたくても乗れなかったわけですからね。
でも、肝心の上の子が実物を見るなり乗るのを嫌がりました(^^;
かくいう私も小手調べに「グランモンセラー」に乗ったらそれだけでフラフラに(^^;;
(一家四人ともフラフラになりました)www
私は普段、年齢を自覚することのないガキっぽいオヤジですが……
さすがに寄る年波には勝てませんでした(;_;)
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【日記】夏休み終わりましたw 

( 2009/08/16 22:05 ) Category 日記/世迷い言 | CM(2)

車ぶっこわれて急遽電車で近場に宿をとってすべりこみの一泊旅行(^^;
おかげで大渋滞に悩まされることなくゆっくり遊んできましたw

明日から仕事だ。。。
ぼちぼち、更新再開します。
ということで、コメント承認制解除です。
短いですが、今夜はこれにて!

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【日記】終了報告 

( 2009/08/11 12:01 ) Category 日記/世迷い言 | CM(1)

本日、『スレッジ・チェイサー 2』の最終話、第37話「隠滅」をアップします。推敲に時間がかかるかも知れませんが、日付が変わる前後くらいまでにはアップします(^^;
今回、ラストが気に入らなくて書き直しました。話数で言えば32話以降なのですが、思った以上に「自分の精一杯」を詰め込むことの難しさを痛感しております。自分で作った物語なのに。

少しだけ、充電期間をいただきます m(_ _)m
休み明けにでも、考えていたもう一方の展開について、概要を書こうかな?と思ってます(^^;

今後の創作予定としては、トップページに書いた通り、キース番外編(学園ラブコメ)の執筆にかかります。
その他、長(中?)編2本構想中ですが、この2本はいずれも私のブロともである輝遊さんのイラストや文章を原案とした物語です。

なお、今月12日から16日までは更新しない予定ですので、本日午後~16日いっぱいまでは、一旦コメントを承認制にしておこうと思います。
※ブロともの方からのコメントはすぐに表示されます。
ではでは、皆さま充実した夏休みをお過ごしくださいませ。

追記
コメント欄にちらりと書いたけど、やっぱり「エピローグ」としてひとつエピソードを追加することにしました。
38話がラストとなります。
最後までおつきあいいただけると嬉しいです。

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【日記】疑わしきは罰せず 

( 2009/08/10 12:02 ) Category 日記/世迷い言 | CM(0)

放送日はたしか6月だったので2か月経っているけれども、石黒賢が河野義行さん役を演じた、松本サリン事件を題材にしたドラマをご覧になったでしょうか。

日本には「無罪推定原則」が存在します。
警察とマスコミは、その原則を踏みにじりました。
容疑者は起訴されてはじめて被告となりますが、それでも有罪が確定するまでの間は無罪と推定されるのです。

しかし今回、最高裁までもが。
最高裁は、酒井法子容疑者が出演した、裁判員制度をPRするDVDの貸し出しを自粛する決定をしました。
酒井法子容疑者は覚醒剤の使用を認める供述をしているようですが初犯であり、尿検査では反応が出ず、反省もしているという点において、不起訴となる可能性も残っています。

にもかかわらず、逮捕状が出て、容疑者本人が出頭する前の段階において早々と「自粛」をした。
Wikipediaにも書いてあるとおり、この「疑わしきは罰せず」の原則が有名無実化しているのはひとつにはマスコミの報道が大きな原因ですが、これに最高裁が荷担するとは何事でしょうか。
あってはならないことだと思います。

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【日記】某コミュニティで紹介したけど 

( 2009/08/05 21:00 ) Category 日記/世迷い言 | CM(6)

いつもご交流・ご愛読、ありがとうございます!
コメント・拍手コメントなどいただいていますが、お返事は少しお待ちくださいませm(_ _)m

私、小説を書くためのソフトとして、専ら「あうとら」を使っています。
たしか、某コミュニティで紹介されたものをさわってみて、一気に惚れ込んだように記憶しています。
最近アルツなのでよく覚えていませんが、紹介していただいたコミュニティで再び私が紹介するというへまをやらかしていたりしないだろうか……(^^;;

このあうとらを使って、実際に私が書いたものを部分的にお見せしますね。
WS000045_20090805205500.jpg

普通のエディタやWORDと較べて便利な点は多々あると思いますが、その中でも階層を作って管理できる点が最大の魅力だと思います。
拙作「炎のキース」シーズン3を例にとって説明させていただきますと、上図のように、上の階層にあらすじ、下の階層に本編を書き、10話ごとにまとめていました。
「作業フォルダ」には、キャラクター設定やボツエピソードなどを格納してあります。
向き・不向きもありますし、手に馴染むツールは人によって違うと思います。
ただ、フリーなので、興味を持った方は使ってみてくださいな^^


Story Editor Ver.3.31
http://www.vector.co.jp/soft/win95/writing/se051723.html
このソフトだと、キャラ管理もできます。
2003年を最後に更新されていないのが気がかりと言えば気がかりだけど。

iEdit 1.92
http://homepage3.nifty.com/kondoumh/index.html
今風でかっこいいです^^
Windows 7への正式対応版も出る予定のようです。
▼追記(18歳未満閲覧危険……嘘ですよ♪)▼
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【日記】とうとう開始されたけれども 

( 2009/08/04 12:52 ) Category 日記/世迷い言 | CM(4)

毎日jp:「裁判員裁判:立証、視覚に訴え 法廷の新しい形」
2009/08/03  21:44

時間もないのでちらっと。
このブログでは【日記】守秘義務【日記】やってみれば良いという類のものではあるまいでも触れた裁判員制度について。
裁判員に選ばれた人に無駄な緊張を強いる悪法、裁判員制度最初の開廷です。

裁判員に選ばれた方々は初回からとても判断の難しい事件の担当となってしまいました。
今回の裁判において、被告人に殺意があったことは既に確定しています。
しかしそれは「未必の故意」だったか「強い殺意」だったかをたった3日で判定しなければならないのです。

しかも。
傍聴席のギャラリーに注視されて緊張の極みにある裁判員さんたちが苦労して結論を出しても、一般の裁判員が参加するのは一審のみ。
控訴審であっさり逆転するかもしれない。
何のための緊張なんだか……。

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