蒲公英 ~癒しと生命力の花~

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【日記】2例目の死刑求刑 

( 2010/11/15 00:09 ) Category 日記/世迷い言 | CM(2)

裁判員裁判における死刑求刑の2例目。
11月16日に判決の予定です。

2人殺害に死刑求刑 「苦痛、想像絶する」 裁判員裁判
asahi.com(2010年11月10日)

 東京・歌舞伎町のマージャン店経営者ら2人を殺害したなどとして、殺人や強盗殺人などの罪に問われた池田容之被告(32)の裁判員裁判が10日、横浜地裁(朝山芳史裁判長)であり、検察側は論告の冒頭で死刑を求刑した。殺害方法の残虐性に触れて「人間のやることとは思えない」と批判し、「死刑以外の選択はありえない」と強調した。検察側が冒頭に求刑意見を述べるのは極めて異例。

(中略)

 論告で検察側は、被害者とマージャン店経営をめぐるトラブルを抱えた近藤剛郎容疑者(26)=海外逃亡中=が殺害を依頼し、被告が「自己の力を誇示して麻薬密売の利権を得ようと依頼を受け入れた」と犯行に至る経緯に触れ、動機の身勝手さや反社会性に言及。命ごいする被害者に電動ノコギリなどで切りつけ、遺体をバラバラにして海と山に遺棄したとして殺害方法の残虐さを強調した。

(中略)

 この後、被害者の遺族の代理人弁護士が「処罰感情は峻烈(しゅんれつ)の一語に尽きる。極刑を希望します」と意見を述べた。



この事件は裁判員裁判における死刑求刑の1例目「耳かき殺人」と同じで、犯人が殺害した人数は2人です。
しかしこの被告は覚醒剤密輸と公務執行妨害で有罪判決を受けており、計画的かつ残虐な殺害手口である点が量刑の判断にどう影響するかが注目される部分です。

被告の反社会性、および罪状を完全に認めている状況で、弁護側にできることはあまりないかと思いきや、どうやら裁判員をターゲットに情に訴える作戦に出たようです。

裁判員裁判2例目の死刑求刑 「人間性のかけらもない」と論告冒頭に異例の求刑 横浜地裁
産経ニュース(2010年11月10日)

弁護側は午後の最終弁論で、池田被告の自首が成立していることや、事件が共犯者の指示から引き起こされたことなどを強調し、「事件に至る経緯を考慮すれば、極刑がやむを得ないとはいえない」と主張



さらに、被告が反省している様子も報道により伝えられています。

【2例目の死刑求刑】法廷供述などから浮かぶ池田被告像「死刑は怖いが、覚悟している」
産経ニュース(2010年11月10日)

 意見陳述で極刑を求める遺族の声を聞いた後、池田被告は弁護人に「これでも生きろって言うのか」とむせび泣いたという。8日の被告人質問で「逮捕直後は死んで償えばいいと思っていたが、あきらめで死刑を受けても意味がない。遺族の生の声がさらに、事件を後悔するきっかけとなった」と述べた池田被告。

 朝山芳史裁判長が「遺族に言い残したことは」と問うと、「本当にすみません。もうそれだけです」とぼろぼろ涙をこぼした。


私は、反省すれば良い(減刑される)などという前例を作るべきではないし、作ってはならないと思います。
それはそれとして、死刑の是非を含めて考えさせられる事例だと思います。


(2010年11月16日 追記)
死刑が確定しました。
被告の様子から想像するに控訴しないのではないかと思いますが、弁護側はどう判断するのでしょうか。
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【日記】控訴断念 

( 2010/11/13 01:55 ) Category 日記/世迷い言 | CM(6)

最初に申し上げておきますが、今回大きな話題となった「耳かき殺人」、判決には疑問を感じております。
とは言え、プロでも難しい判断を強いられる事件でした。
審理は5日、評議は4日+半日(予定が延びた)。その間、裁判員の皆様は悩み抜かれたわけです。
大変な心労の末に辿り着いた結論、尊重されるべきだ、とも思います。

耳かき店員ら殺害 東京地検が控訴断念、無期確定へ

日本経済新聞(2010年11月12日)

 東京都港区の耳かきサービス店員、江尻美保さん(当時21)ら2人が殺害された事件で、殺人罪などに問われた林貢二被告(42)を無期懲役とした裁判員裁判の東京地裁判決について、東京地検は12日、控訴を断念すると発表した。裁判員裁判で初の死刑求刑となった事件は控訴期限となる16日午前0時、林被告の無期懲役刑が確定する。

 同地検は裁判員らの判断を重視し、控訴を断念したとみられる。一方、江尻さんの父親は「非常に残念としか言いようがない。控訴されない以上、被告には二度と社会に出てこないでほしい」とコメントした。

(後略)


通達ほどの拘束力はないものの、裁判員裁判については一審判決が尊重される傾向にあり、控訴棄却、もしくは今回の地検判断のような控訴断念が多く見られます。また控訴が認められても高裁で判決がひっくり返ったことはまだないと思われます。おそらく、ひっくり返ればそれなりに大きな扱いで報道されるはず。
(もっとも、裁判員裁判でありながら控訴されたものの中には「量刑の不均衡」などという素人の私などにとっては頭上に疑問符が浮かぶような小難しい言葉と共に、二審で懲役8年が7年に減刑された事例も存在するようです)


なぜ、裁判員裁判においてはこれほどまでに一審判決が尊重されるのでしょうか。
それもそのはず、昨年の西日本新聞にこのような記事が。
「裁判員裁判の判断尊重」徹底 「一審の証拠で審理」 長男刺殺で福岡高裁 被告人質問認めず
西日本新聞(2009年12月15日)

タイトルに示す内容ではなく、記事内の次の記述を引用します。

市民が参加する裁判員裁判の控訴審をめぐっては、最高裁司法研修所が「できる限り一審を尊重すべきだ」とする報告書を出し、新たに証拠を調べるのではなく、一審判断の当否を審査する「事後審」の位置付けを徹底させるとの考えを示している。


「報告書」は通達ほどの拘束力はないのですが、これまでの裁判員裁判の報道を見るにつけ、杓子定規に一審判決を尊重する方向で推移していることは明らかです。
そうであれば、憂慮すべきは裁判の素人化ではないでしょうか。

冒頭で、裁判員の判断は尊重されるべきだと述べました。
しかし、その経験を共有する仕組みがありません。
立ちはだかるのは守秘義務の壁。しかもプロの裁判官に課せられるそれよりも非常に重いです。
裁判員経験者はその貴重な経験について、一生黙り通さねばならないのです。
そうである以上、新たな裁判に携わる裁判員は新たな素人という状況が延々と続くばかり。

個人を特定する必要はないので、せめて裁判員からどのような意見が出たのか、それが無理なら判決における多数決の票数の内訳がどうだったのか。
現状より、もう少し共有できる情報の開示があって然るべきではないでしょうか。
裁判員裁判の制度が少しでも良い方向へ軌道修正されることを強く望みます。

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【日記】命の判断:結審 

( 2010/11/01 18:30 ) Category 日記/世迷い言 | CM(6)

【耳かき殺人 裁判員判決(上)】「無期懲役」…その瞬間、被告は微動だにせず 検察官は天を仰いだ
産経ニュース(2010年11月1日)

まずは感想から。
被告が2人もの人間を身勝手な理由で殺したことは紛れもない事実。
死刑制度を持つこの国で、これほどの重大事件において死刑が適用されないことに対し、疑問を抱かざるを得ないというのは偽らざる本音です。
ただし、報道内容だけを頼りに、私ごときがこの判決を妥当かそうでないか断ずるのは難しいですし、悩み抜いたであろう裁判員の皆様に対して失礼だろうとも思います。

それはそれとして、これが「死刑」という形で前例となった場合、今後の裁判員制度における判決に与えることになったであろう影響を考えると恐ろしい、とも思います。

わずか4日間とはいえ、とてつもない心労に苛まれたであろう4日間。
4日間で重大な判断を下さなければならないという重圧は、想像するに余りある日程です。
裁判員の皆様、お疲れ様でした。

裁判員はこれほどの苦労を押しつけられながらも、二審以降は完全にプロの手に委ねられるわけで。
何というか、一般人悩まされ損じゃないか、という感想を拭いきれません。
裁判員制度の改善、心から望む。

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