蒲公英 ~癒しと生命力の花~

日記ブログ。たまに短編小説を発表。長編小説(別サイト)連載時は更新通知ブログと化す。

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紫煙 

( 2009/09/26 00:06 ) Category 短編/お題 | CM(2)

 未練の言葉はのどに痞え、吐き出すことができない。
「さようなら」
 ようやくしぼりだしたひとことは、彼女の最後の言葉と全く同じもの。単なるおうむ返し。最後まで言わずに済ませようと思っていたのに。
 埋まらない溝。原因を作ったのは俺。
「きみが好きだ。やり直そう」
 もう何度も言った言葉。もう二度と、音として吐き出すことができない。いや、たとえ吐き出すことができたとしても……。
 それはきっと、立ち昇る煙に等しく、はかなくて何の重みもない。
「好きなだけじゃやっていけないの。まずあなたが変わらなきゃ」
 その都度返ってきた彼女の言葉。しかし何度目からか、彼女は沈黙を返すようになった。

 いま彼女は振り向かず歩き去る。俺にはもう見送ることしかできなくて……。
 握り拳を胸に押し当てる。
 痛い。でも、傷ついたのは俺ではない。
「俺が」
 誰に届くでもない――誰に届けるつもりもない言葉を、俺はのどの奥で転がす。
「俺がきみを……傷つけた」
 謝罪さえしなかった。やがて角を曲がり、彼女の背中は完全に視界から消えた。何かの罰ゲームのように、俺はその場に立ち尽くす。
 結局俺は、便利な女を求め、自分だけ楽をしていたということか。
 シニカルに笑おうとして顔面の筋肉を引き攣らせた。頬に違和感。上から下へ――。
 視界が曇る。……格好悪い。幾つなんだよ、俺は。

 翌日、俺はやめていた煙草を咥えた。のどに痞えていたものを煙と一緒に吐き出そう。
 部屋の天井に紫煙が蟠る。
 どんよりと停滞する紫煙を見上げ、俺は噎せ返った。
「もう煙草、いらねえや」
 残った十九本の煙草ごと箱を握りつぶし、ゴミ箱に放り込んだ。 



一昨日の話題ですみません(^^;
ドラゴンズ、リーグ優勝をあっさりと献上しちゃいましたね。

むしゃくしゃしたので失恋小説を書いてしまいました(^^;
うへへ。
▼追記(18歳未満閲覧危険……嘘ですよ♪)▼
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壁際に寝返り打って、背中で聞いている・・・
やっぱり、おまえはでていくんだな・・・

思い出したくない別れの時、学ばない変わらないオレ。

開き直って生きてます。
[ 2009/09/27 12:58 ] [ 編集 ]
ジュリー!!

人はそんな別れも経験して年輪を重ねていくのさ。ふっ…………(私には似合いません。ええ、自覚はあります)
[ 2009/09/28 12:53 ] [ 編集 ]
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