蒲公英 ~癒しと生命力の花~

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【日記】百鬼夜行 

( 2012/10/11 18:37 ) Category 日記/世迷い言 | CM(4)

百鬼夜行とは、室町時代にはすでに存在していた迷信で、一言で言ってしまえば妖怪行列。
もともとの言い伝えは、鬼が夜中に人知れず行列をするもので、それを見た人は命を失うというものだったようである。

こんな伝説が残っている。かの安倍晴明は百鬼夜行に遭い、師匠の能力で身を隠すことによって難を逃れたという。彼が師匠から陰陽師としての能力を受け継ぐ前の事件である。
また、たとえ百鬼夜行に遭遇しても読経を続けて朝日を拝むに至れば鬼や妖怪たちは逃げ去って行くという伝承もある。
前者は安倍晴明のヒーロー性を際立てるため、後者は仏の功徳を説くための道具として、その対極にある悪役として「百鬼夜行」が利用されたのだ。

これ、「ひゃっきやぎょう」という読み方しか知らなかったので、何かの番組でアナウンサーが「ひゃっきやこう」と読み上げたのを聞いて耳を疑った。

調べてみたらなるほど「ひゃっきやこう」の読みも存在する。
出版作品としての書籍タイトルで「こう」の読みを採用しているものを検索すると、ヒットした。

今 市子先生による漫画作品『百鬼夜行抄』シリーズ
京極夏彦先生による小説作品『定本 百鬼夜行 陽/陰』


最近の漫画では、椎橋寛先生の『ぬらりひょんの孫』において、作中で「こう」の読みを採用しているらしい。
京極夏彦は『姑獲鳥の夏』において鳥山 石燕という江戸中期の浮世絵師による画集のタイトル『画図 百鬼夜行』を引用しているが、それに対するルビは「えずひゃっきやぎょう」だ。
しかし、Amazonで検索すると、角川文庫版では「がずひゃっきやこう」となっているとの記述も見られる。
『定本 百鬼夜行』に関しては、文藝春秋社の単行本も講談社文庫も表紙に「こう」の読みが書かれているので、京極本人は「こう」で統一しているものと思われる。


さて、妖怪の行列だから「ひゃっきやぎょう」という覚え方をした私ではあるが、別の覚え方として妖怪が行進するから「ひゃっきやこう」という覚え方をした方もいらっしゃるかもしれない。
どうやら「ぎょう」でも「こう」でもどちらでも良さそうだ。
出ましたよ、日本語お得意の曖昧さ。
もっと言えば、この件に関しては 「私が覚えた方が正しいんだ。そっちは間違いだぜ(にやり)」 と断言するのは恥ずかしいことだ、というのを結論とせざるを得ない。
残念ながらやや消化不良気味。

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白黒はっきりつけて欲しいよね~。

実生活では、あまり縁の無い言葉ではあるけれど、
すっきりしない感は同感です。

日本語って、他にも同じ表記で違う読みのものが結構、あるでしょ。
「重複=じゅうふく、ちょうぶく」とか……。
紛らわしいわぁ~。
[ 2012/10/11 13:19 ] [ 編集 ]
Twitterでも反応ありがとうでした^^

重複は、もともとは「ちょうふく」でした。
誤読だった「じゅうふく」を使う人が増えたので、最近になってどちらを使っても良いことになった言葉です。

数学用語としての
ちょうふく‐くみあわせ【重複組み合わせ】
ちょうふく‐じゅんれつ【重複順列】

や、

ちょうふく‐じゅせい【重複受精】
ちょうふく‐かぜい【重複課税】
ちょうふく‐ほけん【重複保険】

といった複合語については今でもあまり「じゅうふく」とは読まれないようです。

ちなみに「ちょうぶく」と読む言葉としては「調伏」という仏教用語があります。
[ 2012/10/11 18:11 ] [ 編集 ]
お久しぶりでございます、若野です。
『ひゃっきや行』……時々「どっちだ?」と思うとき、
確かにあります^^

とりあえず、ウチの電子漢和(壊れそう)で『行』の字を調べたら
『コウ』は漢音で『ギョウ』は呉音とありました。
日本に入ってきた読みの順番としては『ギョウ』が先ではありますが、『コウ』も平安期には輸入されてるので微妙ですね;
仏教人なら呉音好きだから『やぎょう』で読むのでしょうが
新し物好きなら平安人でも『やこう』だったのでしょうか( ̄~ ̄;)
これ、専門家に頼まないと答えは見つからないような気がしました。

ちなみに私は最近の出版物でルビがなければ『やこう』で読んでました。メジャーな音読みで読む適当タイプです(*^^*)
[ 2012/10/18 20:46 ] [ 編集 ]
おひさしぶりです^^
ブログほとんど開かなくなってしまったので、お返事遅れてしまいました。
申し訳ないです。

誤読・誤用でなければ、どちらを使っても問題ないんですけれどもね。
なるほど、漢音と呉音でしたか。
貴重な情報をありがとうございます^^
[ 2012/11/01 18:55 ] [ 編集 ]
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